いよいよ明日10日、J1の戦いの火ぶたが切られる。磐田は札幌とのアウェー戦。勝利への鉄則はまず、相手に先に点をやらないことだ。磐田の守護神・川口能活(36)は、今季初戦でJ3人目の100完封達成を狙う。守備のキーマンが自分の仕事を全うすれば、勝ち点3が手に入る。
今季は「一発」で達成する。川口は昨年11月のアウェー浦和戦を無失点に抑え、名古屋の楢崎、鹿島の曽ケ端に次ぐJ通算100完封に王手をかけた。しかし、その後の3試合で足踏みが続き、そのままシーズンは終了。「記録は手を伸ばせば届くところにあった。今年はゼロに抑えてスタートを切りたい」と、開幕戦での完封勝利を力強く宣言した。
ただ、守るだけのキーパーではない。今季の磐田は森下新監督の下、パスをつなぐ攻撃的サッカーを目指している。ゴールキックも近くのDFにつなぐ徹底ぶりで、普段のシュートゲームでも最後方からゲームを組み立てる役目を担っている。川口は「パスやフィードの精度を求められている。攻撃の意識は以前より高くなった」。プロ19年目を迎えた今も、さらなる高みを目指している。
2月の鹿児島キャンプでは2日目から4日間発熱で練習を欠席した。当初は他選手よりも調整が遅れたが、復帰後は本来の動きを取り戻し、キャンプ以降も好調を維持。開幕戦のスタメン出場はほぼ確実で「いいトレーニングができている。あとは一丸となって戦うだけ」と準備は整った。
まずはチームの勝利が最優先だが「100完封がかかっていることで周りの人が関心を持ってくれることはモチベーションになる。数字にはこだわりたい」。4シーズンぶりに主将を任された不動の守護神が、大台到達を2年連続開幕戦勝利で祝う。【神谷亮磨】



