12年シーズン初ゴールは、オレが決める。仙台FW赤嶺真吾(28)が自身初の開幕戦ゴールを狙って、明日10日鹿島戦(ユアスタ)のピッチに立つ。タイ遠征で右目を負傷した影響もあって対外試合無得点で開幕を迎えることになったが、コンディションは上々。昨季完敗した鹿島にひと泡吹かせるべく、そして何より震災から1年を前にサポーターへ勝利を届けるために、エースが結果を出す。
レギュラー組でFWウイルソン(26)と2トップを組んだ紅白戦1本目で、赤嶺が左からのクロスを強烈に頭でたたきつけた。惜しくもキーパー正面だったが、DFの背後を取ってフリーになる動き、合わせるタイミングと一連の流れはほぼ完璧。「いつもと一緒の状態で開幕を迎えられそうです」と声も弾んでいた。
意外なことに開幕戦のゴールとは縁がない。東京時代を含めて3試合で無得点。出場機会すらなかった08年に年間18得点とややスロースターター気味な部分があるだけに「1年のスタートはやっぱり大事ですからね」と力を込める。ただでさえ今年はタイ遠征中に右目を負傷し、開幕前の対外試合は無得点。3日の神戸戦で実戦復帰を果たし「確認したいことはできたんで大丈夫」とは言うものの、1日も早くネットを揺らしたい気持ちは強い。
開幕の相手は昨季2戦2敗の鹿島。勝ち点どころか得点すら奪えない完敗だった。チームとしては意識せざるを得ない一方で、赤嶺自身は東京時代の09年に鹿島戦で点を決めており「そんなに悪いイメージはない」と話す。だからこそ「去年は上位にいなかったけど、経験のあるチーム。ホームですし、勝ったら自信になる」と自身の仕事で“呪縛”を解き、チームに勢いをつけるつもりだ。
震災から1年を前に、被災地クラブ同士として注目を集める対戦でもある。「100%を出し切るのが一番。そこに勝利がついてきたら」。チームを、サポーターを、そして復興へ共に歩む人たちを笑顔にするべく、開幕戦初ゴールを狙う。【亀山泰宏】



