<ナビスコ杯:鹿島2-0神戸>◇1次リーグ◇20日◇カシマ

 今年で20回目を迎えるナビスコ杯が開幕し、各地で1次リーグ6試合が行われた。昨季王者でB組の鹿島はホームで神戸と対戦。ロンドン五輪日本代表の主軸FW大迫勇也(21)がヘッドで先制点を奪い、リーグ戦2連敗で単独最下位に沈むチームに今季公式戦初勝利をもたらした。

 背番号9が不振のチームを今季公式戦初勝利に導いた。前半20分、MF小笠原のCKに反応した大迫が頭で鮮やかに先制点を奪取。「やっと勝てた。ゴールは練習通りの形だった。今日は1人1人が『本当に勝たないと』という気持ちでやれた」と笑みを浮かべた。

 リーグ戦では2連敗を喫し94年9月以来の単独最下位に沈んでいる。「この2試合はただこなしている感じだった気がする。それじゃダメだし、さすがにこれ以上は負けられない。やらなきゃと思った」。新戦力FWジュニーニョとの連係も向上。気迫を前面に出し、90分間プレーした。

 14日のロンドン五輪アジア最終予選バーレーン戦は出場停止で鹿島の寮でテレビ観戦。出場権を獲得した仲間に感謝した。今は鹿島でのプレーに集中する点取り屋は「苦手な頭での得点?

 幅を広げるためにはいろいろできた方がいい。もっと強引にいってもよかった」。鹿島でのゴール量産がロンドンでの活躍へとつながっていく。【菅家大輔】