モンテの「新入社員」が決意を新たにした。J2山形MF日高慶太(22)が11日、今季の抱負を語った。世間では入社式や入学式、始業式も終わり、新年度がスタート。慶大から新加入したイケメンは「今のシステムでは中盤の左が合っていると思う。攻撃面でアピールできれば」とセールスポイントを挙げた。

 超難関私大卒だけあり、同級生の多くが大手商社、メガバンクなどの一流企業に就職した。「みんな入るだけが目標ではなく、会社に入ってから何がやりたいかを考えていた。自分もプロは目標だったけど、入ってからが大事だと思う。『みんなででっかくなって再会しよう』って話もしていた」。業界は違えど、おのおのが高い意識を持って新生活を歩き始めている。

 近年、関東の大学生の就職活動は3年の冬ごろから始まる。早ければ4月には内定が出る。そんな中、日高の山形入りが決まったのは秋口。「不安は少しはあった」。就職先が決まり、ひと安心したのもつかの間。12月下旬、試合中に前頭骨や鼻骨を骨折。全治半年の重傷を負った。キャンプも出遅れたが、ここに来て復調気味。練習では高精度のパスを前線に供給している。「試合の間隔は空かないけど、多くの試合に出たい」。虎視眈々(たんたん)とデビューの機会をうかがっている。【湯浅知彦】

 ◆日高慶太(ひだか・けいた)1990年(平2)2月19日生まれ、東京都出身。横浜F・マリノス・プライマリー、同ジュニアユースを経て、高校は桐蔭学園(神奈川)に進学。U-16日本代表、U-17日本代表候補に成長した。慶大1年時には関東大学リーグ1部昇格を経験。今季からJ2山形入り。独身。右利き。177センチ、65キロ。血液型O。