いきなり「風間流」全開だ!

 川崎Fの新監督に就任した風間八宏氏(50)が24日、川崎市の麻生練習場でのチーム練習で初指導した。筑波大で培った攻撃的サッカーをチームに浸透させるため、105分間の練習時間をすべて攻撃に割いた。点取り屋集団に生まれ変わろうとする「風間フロンターレ」が、まずは28日のホーム広島戦(等々力)で初勝利を狙う。

 風間流サッカーが、初日から全開だ。パス回しを終えると、DFも含めてフィールドプレーヤー全員でシュート練習。その後はミニゲームを2本行った。風間監督は何度も、選手を身ぶり手ぶりで指導。午後2時半から始まった1時間45分の初練習では、セットプレーなど守備系の練習は1度も行われなかった。

 風間監督

 ボールを失わないサッカーが一番。言ってみれば、ボールを奪いにいく時は得点した直後だけでいい。最終的にはそこを目指したい。

 08年から指揮した筑波大は今季、開幕から3戦12得点で首位を走る。失点しても、それ以上に得点できるサッカーが浸透している。現在リーグ10位の川崎Fは、相馬前監督が指揮した8日東京戦まで、開幕から公式戦7試合で2点以上を取った試合は1度もなかった。望月コーチが指揮して18日のナビスコ杯・仙台戦から2戦連続3得点で連勝中とはいえ、好機で決めきれないのは昨季からの課題だった。得点力アップへ、風間監督は「スペースにパスを送るとボールスピードが落ちる。足元から足元へが一番。スピードを追求すれば、面白いサッカーになる」と持論もぶち上げた。

 筑波大では、これを浸透させるのに2年以上かかったという。「頭も使い続けるから選手は疲れたんじゃないかな。でも慣れれば大丈夫。3カ月ぐらいでやってくれれば」とプロの資質に期待した。五輪代表候補のMF登里は「守備の練習はしないでいいぐらいの感じがある。解説者ということもあって分かりやすい」と新鮮な表情で話した。

 明日26日からは日本代表合宿に参加中のMF中村もチームに復帰し、28日の初陣に向けて準備を整える。風間監督は順位などの具体的な目標は明言せず「どう勝つかにこだわりたい。それが結果につながっていくと思う」と話した。クラブ名の由来となった「前へ」(フロント)の精神を復活させ、巻き返しをはかる。【由本裕貴】