柏FW北嶋秀朗(33)が30日、細菌性髄膜炎で闘病中のサポーターにアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)勝利で勇気づけることを誓った。意識不明の状態が続く“仲間”藤田圭吾さん(21)へ「僕は勝つことが使命。ACLも望みをつながないといけない。それが力になるはず」と気持ちを込めた。

 昨春に病院を見舞った北嶋の声に、初めて目をわずかに動かす反応を示してくれた。昨季の柏の優勝を機に周囲の問い掛けに口を動かす進歩もある。約2週間前から水分のみだった点滴に栄養剤の投入も始まるなど、1歩ずつ回復。現在は優勝記念Tシャツを病室に掲げ、優勝タオルマフラーを枕カバーにして闘っていることを聞き「必ずまた会いにいきたい。奇跡は起きると僕は信じている」。

 この日、1次リーグ・ブリラム戦に備え、本拠で前日練習。ミニゲームなど約1時間、公式戦5試合ぶりの白星に向け仲間を鼓舞した。残り2試合。負ければ1次リーグ敗退決定の崖っぷち。28日のリーグ戦では久しぶりの得点を挙げ「ゴールをとる責任からは逃れないポジション。とれたことで少し余裕を持って戦える」。まずは自らのゴールで連勝突破する“奇跡”のイメージはできあがっている。【鎌田直秀】

 ◆細菌性髄膜炎

 細菌によって起こる中枢神経系の感染。髄膜や脳脊髄液に細菌が侵入し感染する。日本では幼児を含んで年間約1500人の患者が発症すると考えられている。激しい頭痛、発熱、嘔吐(おうと)などの症状が出る。悪化すると、まひや意識障害が起きる場合がある。