清水が今日6日、アウェーで今季9戦無敗の首位仙台と直接対決する。2位ながら勝ち点5差で追うため逆転劇は起こらないが、昨季も12戦無敗のところに初黒星をつけるなど「お得意様」にしている。データが裏付けるだけでなく、試合内容の充実がイレブンを後押しするように、決戦を前に強気のコメントが並んだ。5日、完全非公開で約90分間の最終調整を終えたイレブンは、確かな手応えとともに敵地に向かった。

 穏やかな表情の中に、自信があふれていた。最終チェックを終えたアフシン・ゴトビ監督(48)は「エキサイティングな試合になる。選手は良い雰囲気でやれているし、全員が準備できている。90分間、我々のサッカーをして勝つ」。大一番を前に、口にする言葉に迷いはなかった。

 昨季の6月26日。12戦負けなしだった仙台に初めて黒星を付けた。当時、清水は4勝4分け4敗の10位と苦しんでいた。それでも粘り強い戦いで打ち砕いた。大前が「やりにくい印象は全くないし、むしろ良いイメージしかない」と話す通り、対仙台では過去公式戦10戦で2敗と圧倒する。

 さらに、ゴトビ体制も2年目を迎え、目指すサッカーは、着実に築かれてきた。新加入選手と既存メンバーの融合が進み、若手も成長した。FW高原直泰(32)MF小野伸二(32)らベテランに頼りすぎない層の厚さも備わってきた。リーグ戦6勝3敗のうち4試合が完封と守備が安定。前節鹿島戦では今季最多の3点差勝利と攻守がかみ合い、約2年ぶりに2位に浮上した。DF吉田豊(22)は「今は負ける気がしない」と、手応えを口にする。

 チーム最多5得点のFW高木俊幸(20)は「勝てば首位への道も大きく開ける。絶対に勝ち点3をとってホームに帰ってくる」と語気を強めた。9節を終え、仙台はリーグ1位の20得点の破壊力と2番目に少ない7失点の守備力を誇る。難敵でも真っ向勝負でなぎ倒す。【前田和哉】