磐田のGK八田直樹(25)は、ホーム鹿島戦(12日、ヤマハ)で「正GK」の威厳を死守する。大型連休中の3連戦で計9失点。最後のとりでとして守備陣を統率し、4試合ぶりの完封を期している。

 並々ならぬ思いでピッチに立つ。磐田は10日、完全非公開で約1時間半の調整を行った。チームは大型連休の3試合で大量失点が続き、1分け2敗と勝ち星を挙げることができなかった。ゴールマウスを守る八田は「みんなはよく走ってくれているし、気持ちを出して戦っている。守備陣がしっかり辛抱しなければ勝つことはできない」と表情を引き締めた。

 攻撃陣は3試合で7得点。チームが目指すスタイルが形になってきている。守備陣も最終ラインからボールをつなぐ意識が高くなったが、簡単なミスが失点に直結する場面も増えてきた。最後方からチームを見ている守護神も歯がゆい思いだ。「やりたいサッカーはできているし、完全に崩されているわけではない。ただ、ボールをつなぐところとはっきりクリアする判断をしっかりしなければいけない」と話す。

 3月の練習中にGK川口がアキレスけんを断裂して以降、正GKの座に就いた。八田にとっては毎試合が定位置確保のためのアピールの場。川口が復帰しても簡単にポジションを明け渡さないために、チームの最後のとりでとしてこれ以上の失点は許せない。

 「自分にとってチャレンジだと思っている。完封してみんなに安心感を与えたい」と八田。鹿島はプロ入り後初めてリーグ戦で完封した相手。4試合ぶり無失点で上位再浮上のきっかけをつかむ。【神谷亮磨】