<J1:広島1-3横浜>◇第11節◇12日◇広島ビ

 好調広島の動きを寸断した。横浜を4連勝に導いたのは、今季初先発のFWマルキーニョス(36)だった。

 1点先制されても攻めの姿勢を崩さない。前半38分にFW小野の左クロスをヘッドで合わせて同点とした。「小野が深い場所にいいボールを入れてくれたので合わせられた」。腰痛で開幕に間に合わずチームは苦戦しただけに、結果を出せたことでホッとしていた。

 後半途中で交代するまで広島DF陣を翻弄(ほんろう)した。相手を疲れさせたことが、斎藤、富沢の連続ゴールにつながった。「小野を下げることで縦のつながりができる。広島対策としてうまくいった」と樋口監督。広島の守備を崩しての完勝だった。

 「監督が自分を信じて使ってくれた」。マルキーニョスは感謝を忘れない。実績ある助っ人が復活。攻撃の手段が増えたことで、横浜の勢いはさらに増していきそうだ。【中牟田康】