磐田はナビスコ杯鳥栖戦を欠場したFW前田遼一(30)とDF駒野友一(30)が万全の状態を維持。今日19日のアウェー新潟戦は親善試合アゼルバイジャン戦(23日、エコパ)の日本代表に選ばれた2人が、06年以来未勝利の敵地でチームをけん引する。

 コンディションは整っている。前田と駒野は16日のナビスコ杯を欠場。アウェーでの長距離移動やこれまでの疲労を考慮し、リーグ戦に照準を合わせてきた。18日、日本代表メンバーにも順当に選出され、士気は高まっている。非公開での最終調整を終えた駒野は「移動することもなかったし、鳥栖に行ったメンバーよりも疲れていない」と話した。

 今季はここまで前田-駒野のホットラインでの得点はわずかに1回。サイドを起点としていた昨季までと比べて、2人で崩すことは減ってきている。それでも、イメージを共有することは忘れていない。17日の練習後には2人でクロスからのシュートを入念に確認。前田は「状態は悪くない」と2試合連続ゴールを見据えた。

 アウェー新潟戦は06年以来、5戦勝ちなし(1敗4分け)と相性が悪いが、駒野は「ホームと同じ戦い方をきっちりできれば大丈夫」。前田も「しっかり勝てるように頑張ります」と力を込めた。この日の練習後、クラブハウスでは磐田市の焼き肉店「大成館」がスタミナ料理を振る舞った。朝鮮ニンジンのキムチやテールスープなどでパワーをつけて新潟に向かった。連戦を回避したことで、体力も充電した。磐田が誇る代表コンビが、試合開始からエンジン全開で飛ばしていく。【神谷亮磨】