清水へ来季入団が内定している筑波大FW瀬沼優司(4年)が、今日8日のナビスコ杯準々決勝第2戦名古屋戦でプロデビューすることが有力になった。7日、前日練習を終えたアフシン・ゴトビ監督(48)が「瀬沼は18人のメンバーに入る。一緒に連れていく」と明言。2日の特別指定選手承認から急ピッチで調整を続けてきた瀬沼も「どんな形であれ得点にこだわってやりたい」と意気込みを語った。

 いきなり敵地で迎えるプロ“初戦”にも、自信を見せる。昨年、世界一に輝いたユニバーシアード深セン大会の地元中国戦で先制点を挙げ、約3万人の中国サポーターを黙らせた。「ブーイングも自分への歓声だと思える。とにかく人が入っていた方が燃えるし、力が出せる。楽しみです」と話す。

 7月25日の第1戦ではアウェーゴールを許し、0-1の敗戦。準決勝進出へは、2得点以上での勝利が必要になる。瀬沼は「自分が出場するのは、得点が求められている時だと思う。少ない時間だろうと、何とかして結果を出さないといけない。とにかく全力で思い切ってやります」。強い気持ちを胸にベンチから出番を待つ。【前田和哉】