肉食系ブラジリアンに負けるな!

 J2山形MF宮阪政樹(23)が16日、全体メニュー終了後に得意のFKを練習。GK鈴木を相手に約15分、黙々と右足を振り抜いた。「最近蹴るチャンスも少ない。試合だとアウェー湘南戦(7月22日)から打っていない気がする」。今季5点を挙げているゴールやや左の“宮阪ゾーン”からの得点も、ホームの湘南戦(6月13日)を最後に飛び出していない。さらにMFブランキーニョが加入して、活躍の場も奪われそうなのだ。

 ブラジル人助っ人は12日の横浜FC戦で山形デビュー。普段はおとなしいが、ピッチではまるで別人だった。CKやFKになれば野獣のように素早くボールを奪い、キッカー役を獲得。間近で目撃した宮阪も「タッチを割ったら、もうボールをもらいに走りだしていた」と苦笑い。泣く泣く?

 ハーフウエーライン付近でのカバーに回った。

 もちろん今後は、指をくわえて見ているわけにはいかない。「いい位置でFKが取れたら自分も蹴りたい。言葉が通じないから、じゃんけんとかで決めようかな」。それでも「俺にも蹴らせろ!」と主張しないあたりは草食系!?

 居残り練習で得点感覚を養い、いざというときに備えていた。【湯浅知彦】