仙台FW中原貴之(27)が、今年2度目の広島で再びの大暴れを狙う。9日に仙台市内で行われたJFLソニー仙台との練習試合(35分×2本)では2トップの一角で先発し、持ち味の高さを生かしたプレーを披露。3-0の勝利に貢献し、首位攻防戦となる15日のアウェー広島戦へ向けて好調をアピールした。2ゴールを奪った6月6日のナビスコ杯ばりの活躍で、出番に飢えたモヤモヤを吹き飛ばす。
この日、唯一納得のシーンだった。2本目の6分、梁の左クロスに、中原がニアサイドへ走り込んでジャンプ。181センチの動きに相手DFがつられると、ファーの赤嶺が難なく頭で合わせて2点目を奪った。「自分がニアにいいタイミングで入って、ファーで真吾くん(赤嶺)が決めたヘディングは、2トップで取れて良かったかな」。自らの無得点に「昨日(天皇杯)も今日も取れなかった。点を取らなきゃ始まらない」と厳しい表情だったが、ポストプレーでチャンスを演出する場面は何度かあった。
首位攻防の舞台となる広島には、J2時代から悪いイメージがない。高さが武器だけに「クロスに弱いのは明らかに分かっている」という広島の3バックシステムは好都合。今季も6月6日のナビスコ杯で初スタメンを果たすと、右クロスから同点ヘディング弾を突き刺すなど2ゴールを奪った。
さらに山口出身の中原にとって、広島での試合は両親や知人が観戦に来られる数少ない機会。自らがCM出演する創建ホームの応援団も駆けつけるとみられ「親も見にくるだろうし、そういう意味でも頑張りたい」と燃えている。
6月23日の浦和戦を最後に先発から遠ざかり、広島戦でも終盤での起用となる可能性が高い。「もちろん出場時間が(長く)欲しいのはあるけど、そこを延ばしていくのは自分次第。信頼を勝ち取るためにも練習からしっかりやって、チームがしんどい時に力を出せれば」。出番を得るための1週間に向け、気合を入れ直した。【亀山泰宏】



