<J1:清水3-1仙台>◇第27節◇29日◇アウスタ

 清水の特別指定選手の筑波大FW瀬沼優司(4年)が、またしても救世主となった。後半20分からピッチに立つと、同点で迎えた後半39分だった。FW大前の右CKを頭で合わせ、ゴールに押し込んだ。瀬沼が「点を取ったことを忘れるぐらいうれしかった」と振り返る、大興奮のリーグ戦初得点が貴重な決勝点となった。試合後は、動画サイトで猛勉強を積んできたというホーム恒例の「勝ちロコ」ダンスに酔いしれた。

 瀬沼は、8月8日の名古屋とのナビスコ杯準々決勝でも2-3で迎えた後半39分から出場。わずか4分後の同43分には同点ゴールを決め、ロスタイムの大逆転劇を呼んだ。今日30日に行われる関東リーグ出場のために筑波大に戻ることになるが、あまりの活躍にゴトビ監督も「決定率はチームで一番。誘拐して家に閉じこめておこうと思います」と、冗談交じりで引き留めていた。

 ◆瀬沼優司(せぬま・ゆうじ)1990年(平2)9月1日生まれ、神奈川県出身。桐光学園を経て筑波大に進学。08年U-19日本代表。11年ユニバーシアード日本代表。184センチ、75キロ。右利き。血液型A。