<天皇杯:仙台1-2熊本>◇10日◇3回戦◇ユアスタ

 J1で2位につける仙台がJ2で14位の熊本に不覚を取った。ホームで延長戦の末に敗戦。1点ビハインドの後半19分にDF渡辺広大(25)が同点ゴール。しかし、延長後半に決勝点を許した。1月1日に国立で決勝を戦う夢はついえ、リーグ戦にすべてを託す。

 リーグ戦4連勝中の熊本の勢いは予想以上だった。桜井が今季2度目のスタメン、右足首捻挫から6日のG大阪戦で復帰したばかりの関口、ベテラン内山らを起用するなど直近のリーグ戦から先発を7人入れ替えて挑んだ仙台。手倉森監督は「2つのタイトルを狙うための大事な試合になる。激戦を覚悟する」と気を引き締めて臨んでいたが、なかなか攻撃の形がつくれない。松下と富田のダブルボランチがミドルシュートで局面の打開を図るも、無得点のまま前半を終えた。

 右サイドバックで先発した田村は「相手が守備を固めてきてもじれずに戦う」と話していたが、雨が激しくなってきた後半4分、熊本FW斉藤にまさかの先制ゴールを許した。思わぬ展開に手倉森監督は17分、太田と中原を同時に投入。この交代策がすぐさま実を結んだ。19分に、太田が左サイドからアーリークロスを入れると、中央で渡辺が合わせて同点弾。選手会長の一撃で振り出しに戻し、その後も一気に攻め込んだものの、結局90分以内で逆転することはできなかった。

 延長前半11分には武藤がDF2人を引きつけてスルーパス。抜け出した中原がGKと1対1になるビッグチャンスを迎えたが、左足のシュートはゴール左へ外れた。延長後半も主導権を握りながら、1点が遠い。逆に14分、左サイドから突破を許し、最後はゴール前でフリーになっていた熊本MF養父に決められ、万事休す。試合終了の瞬間、ユアスタの仙台サポーターからブーイングが起きた。この屈辱は、リーグ優勝という形で晴らすしかない。