磐田MF山田大記(23)が貪欲にゴールを狙う。17日、午後練習で調整した山田はこの日午前、浜松天竜中で受験を控える3年生に“特別授業”を行い「夢をかなえるためには強い意志を持つことが大事。僕らもまだまだ優勝は諦めていない」と、終盤戦にかける思いを語った。

 チームはリーグ3戦未勝利。不振から抜け出すためには敵地でも果敢に攻めなければいけない。好調を維持していた前半戦は攻撃陣1人1人が積極的にドリブルを仕掛け、ゴールに迫っていた。しかし、最近の数試合では鳴りをひそめている。山田は「最後はやっぱり個人の力が必要」。0-4で敗れた日本代表親善試合ブラジル戦の相手のプレーを見て、あらためて個人で局面を打開することの重要性を思い出した。

 前回のホーム横浜戦ではワールドクラスの1発を決めた。「アウェーだけれど必ず勝ちたい」と、最大の武器でもある個人技でゴールネットを揺らす。【神谷亮磨】