ナビスコ杯決勝の清水対鹿島戦が3日、国立競技場で行われる。表情とは裏腹に、肩の力が入っているのかもしれない。鹿島のジョルジーニョ監督(48)は、前日練習で終始笑顔を見せた。リラックスムードで行われた決戦前最後の調整。いつものようなウオーミングアップを行い、ミニゲームで汗をかいた。やはり、史上最多15冠を誇るクラブ。場慣れしているかに思われたが、練習前ミーティングで同監督は「絶対口外してはいけない」と、かん口令を敷いていた。

 今季就任後、初めての指令に、選手たちにも緊張感が一気に伝わった。MF小笠原主将は「(15冠は)関係ないでしょ。だからって勝てるわけじゃない」。DF岩政も「2位以下はすべて変わらない。鹿島にふさわしい選手であるならば、勝たないといけない」と、ここにきてスイッチをオン。リーグ戦では13位と優勝の可能性は消えているだけに、本気でタイトルを奪いに行く。