7日のC大阪戦で右膝を負傷した仙台DF上本大海(30)が、チームへの思いを口にした。8日に検査を受けたが、腫れが引くのを待って週明けにも再検査する予定。靱帯(じんたい)を痛め、残るリーグ3試合での復帰は難しいとみられる。荒れたユアスタのピッチで足を滑らせ「膝が逆の『く』の字に曲がった」。5月にも右膝を痛めて離脱しただけに「『またか』って感じで。痛めた靱帯は違うと思うんだけど。悔しすぎて、何だろう…。思い出したくない」と普段は陽気な男も、さすがにショックを隠しきれない。

 それでも、最大限のバックアップを約束した。「まずは自分の気持ちを整える。アドバイスとか、やれるだけサポートしたい」。次節17日のアウェー鹿島戦も「できれば応援に行きたい」と話すほど、タイトルに懸ける思いは強い。優勝してクラブワールドカップで海外の強豪と対戦することは、チームの将来にとっても大きいと力説する。「サッカーの神様に『優勝できますように』って願を掛けておきます。(仙台は)優勝します、できますよ」。折れそうな心を奮い立たせ、背番号29は最大のベガルタサポーターになる。【亀山泰宏】