清水のFW高木俊幸(21)が、明日12月1日の最終節、ホーム大宮戦で2戦連続ゴールを誓った。29日に完全非公開で約1時間半の調整を終えると、笑顔で取材に対応。「調子は良い。最後の試合なので自分らしいプレーを見せて、駆けつけてくれたサポーターを沸かせたい」と力強く意気込みを語った。

 高木は今季、第8節の東京戦から2戦連続でゴールを記録。さらに、第20節の広島戦からも2試合連続でゴールネットを揺らすなど、1度勢いに乗ると連続して得点を挙げる傾向がある。前節川崎F戦では最も得意とする形、左45度の角度からの同点弾で9戦ぶりのゴールを決めており、高木自身も「何か詰まっていたものが全部出た感じ。やっぱり点を取れると、すべてが前向きに進んでいく。この1週間は良いイメージも継続できているし、それを試合でやるだけです」と確かな手応えを口にする。

 チームを代表するストライカーへと成長を遂げ、ここまで積み重ねてきた得点は9。以前から目標に掲げてきた2ケタ得点まであと1点だ。高木は「1点でも多い方が良い。大宮戦は1点を取っても2、3点目と貪欲に狙っていきたい。そしてホームできっちり勝って、シーズンを締めくくりたいと思う」。1年間声援を送り続けてくれたサポーターのためにも負けられない最終戦。高木が目標達成と同時に、チームに4戦ぶりの歓喜をもたらす。【前田和哉】