今日11日で東日本大震災から1年10カ月-子どもたちの笑顔に癒やされ、童心に返った。J2山形MF秋葉勝(28)とFW万代宏樹(26)が10日、岩手・大船渡小学校で行われた「東北人魂サッカーフェスティバル」に参加。地元の小学生約130人と、ふれあい運動会やミニゲームで約2時間、交流した。前日9日に秋田市を訪問した秋葉は「僕が子供に戻ったみたいだった。笑顔を見ると、嫌なことも忘れられる」と充実した表情で話した。

 選手たちも全力で楽しむ姿が、元気を与えた。秋葉はチーム対抗リレーで、地元出身の鹿島MF小笠原に負けじと全力疾走。万代は玉入れで、184センチの長身を生かし、ジャンプしてカゴにボールをねじこんだ。子どもたちからは「ずるい~」と大人げない?

 プレーにブーイング。万代は「僕たちも純粋に楽しまないと」とミニゲームでも小学生相手にゴールを量産。会場は笑顔に包まれた。

 4日に宮城・塩釜からスタートした「東北人魂」の被災地訪問も、この日でひと区切り。秋葉と万代は、来週の始動に向けて調整を進めていく。新体制もほぼ固まり「ポジション争いを勝ち抜きたい」と口をそろえた。両選手とも、昨季から行っているホームゲームへの招待を継続する予定。今度はスタジアムで勝利をプレゼントする。【鹿野雄太】