仙台手倉森誠監督(45)が、シーズン開幕へ着々と準備を進めている。今日13日にタイで行われるアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)プレーオフ、ブリラム(タイ)-ブリスベーン・ロアー(オーストラリア)戦にスカウティング担当の沖田コーチを派遣した。今季からJリーグのサポート体制が充実するため、試合映像自体は提供される。それでも、26日の初戦で迎え撃つ相手を丸裸にすべく、万全を期した。

 ブリラムが勝利した場合には同コーチを現地に残し、タイでキャンプ中の名古屋との試合(16日)も視察させる予定。さらに「ホテルや現地の環境も見てきてくれ」と伝えたという。昨年2月にタイ遠征はあったが、滞在はバンコクのみ。ACLでは本拠地ブリラムまで乗り込まなければいけないとあって、試合以外の部分にも気を配る。

 12日で宮崎・延岡第2次キャンプは打ち上げ。今日13日の広島との練習試合に向けたミニゲームでは、DF石川直を左サイドバックにも入れた。手倉森監督は基本的にはセンターバック起用を考えており、「広島戦ではやらない」と明言するものの、現在レギュラー候補の和田が別メニュー。古傷を痛めた菅井については「(別メニュー組で)一番見当がつかない」と話しているだけに、戦術的な危機管理にも余念がない。

 45分×3本で行う広島戦まではメンバーをシャッフルしながら臨み、さまざまな組み合わせをテスト。16日の蔚山現代、19日の東京戦で仕上げに取り掛かる。【亀山泰宏】