磐田は15日、磐田市内で非公開練習を行った。13日の練習で右足を痛め、練習を途中で切り上げたDF伊野波雅彦(27)は元気な姿を見せ「スパイクが(右膝の)内側に入って…。でも、すり傷でした(笑い)。痛みは少しはあるけど影響はない。大丈夫」と力強かった。

 16日は首位の横浜とアウェーで対戦する。2試合で9点と絶好調の相手だけに、伊野波は「自分たちの力を試すチャンス。勝って自信を付けたいし、前半戦のキーポイントになるかな」と見据えた。相手はFWマルキーニョス(36)MF中村俊輔(34)が得点源だ。「我慢する時間が多いと思いますが、そういう試合をやっていかないとチームも成長しないし、そこで耐える力を養っていかないと上には行けない。みんなで踏ん張って、ロスタイムが終わった時に勝っていることが大事」と話した。

 同試合後、伊野波はDF駒野友一(31)FW前田遼一(31)とW杯アジア最終予選・ヨルダン戦に向けて出発する。代表戦前の最後の試合でしっかり結果を残したいところ。「コマちゃんも遼一くんもそういう思いは強いと思う。慌てずしっかり勝ちたい」。横浜から勝ち点3を取れば、磐田の勢いは加速する。【岩田千代巳】