メモリアルゴールは俺だ!俺だ!俺だ!

 浦和がJ1通算1000ゴールまであと2点と迫っている。16日の大分戦でMF阿部が決めた得点が998点目。30日の新潟戦(アウェー)にも達成可能な情勢で、MF原口元気(21)、DF槙野智章(25)がメモリアルゴールゲットに意欲を見せた。

 「ミスターレッズ」福田正博の名前こそないが、区切りのゴールを決めた選手一覧にはそうそうたる名前が並ぶ。栄えある1000点にまず意欲を見せたのが、ジュニアユースからの生え抜き原口だった。「999、1000ゴールと新潟で2ゴール決められれば」。26日の午後練習で右ひざを負傷し、この日の練習中もテーピングがされていたが「日に日に良くなっているし大丈夫」と言う。

 メモリアルゴール以外にも、成長を見せたい人がいる。昨年まで浦和に所属し、今季から新潟に移籍したFW田中達也だ。原口が手本とした先輩でもある。練習、試合を問わず「すべての面で『もっとやれよ』と言われた。いいところを見せたい気持ちはあるし、その上で勝ちたい」。自分のゴールが結果に直結することは分かっている。

 そしてもう1人、1000ゴールへの意欲をむき出しにしたのは槙野だ。「そういうのは大好物。貪欲に取りに行きたい。記憶にも記録にも残るから」とクラブの歴史に名を刻むつもりだ。この日の紅白戦では「もっとボールを取りに行こう」と味方を大声で鼓舞した。

 ナビスコ杯は予選リーグが免除のため、練習試合を除く実戦は16日の大分戦以来。ACLなどの連戦が終わり、休養を取れた一方で、約2週間のブランクで実戦勘は多少鈍る。感触を取り戻すため、チームは積極的に声を出した。G大阪など6チームに続く通算1000ゴールへ、浦和が一丸となって新潟へ乗り込む。【高橋悟史】