鹿島攻撃陣爆発のキーワードは「4」だ。公式戦4連勝で迎える今日20日はホーム甲府戦。19日の前日練習では、主力組の中盤にMF本山雅志(33)が入った。先発ならば公式戦4戦連続で、年またぎを除けば自身4季ぶり。「4試合になります?

 久しぶりかも。相手のボランチを見つつ、前にいいボールを出したいね」。穏やかな口調だが、ピッチ上ではまるで別人。衰え知らずの鋭いドリブル、相手DFをかく乱するパスでチャンスをつくり、定位置をつかんだ。

 本山だけではない。あの最強コンビも「4」に導かれている。リーグ戦4試合ぶりにFW大迫、ダビの2トップ復活が濃厚。今季の公式戦で2人が先発した試合は4試合。その間合計6発を奪った超強力FW陣だ。「ダビとも久しぶりだね。楽しみ。点取りますよ」と大迫が胸を躍らせれば、ダビも「一緒に何回もやっているし、問題ない」と自信をのぞかせる。そろってゴールを決めれば、ともに今季4点目。相思相愛であることを、数字上でも証明したい。

 本山が「攻めの内容がいいわけではない。まだまだよくなる」と評価する状態でも、チームは公式戦で4連勝中。今節はどんなゴールが生まれるか。その鍵は「4」にまつわる男たちが握る。【湯浅知彦】