<J1:鳥栖1-3新潟>◇第11節◇11日◇ベアスタ

 新潟FW川又堅碁(23)が初のハットトリックを決め、昨年から3連敗中だった鳥栖撃破の主役になった。後半21分、FW田中達がドリブル突破して配球したパスを中央で受け、ドリブルからDF2人の守備をかわして右足でゴール。ベンチ側に猛ダッシュし「母の日へゴールを決められて良かった」と大喜びだ。愛媛から招待した父勇人さん、母万里子さん(ともに50)が見守るスタンドにジャンプしながらガッツポーズした。

 前半2分には183センチの長身をいかした打点の高いヘディングで先制。2点目は利き足の左で決めた。これで今季3戦連発の通算5得点。勢いがあった。「(ハットトリックは)うれしいが、3点取ったら4点、4点取ったら5点取るイメージでやっている。これからもチャンスで決められるよう、常に意識していきたい」と気を引き締め直した。

 08年新潟入団後、ブラジル・サンパウロ州2部カタンドゥベンセへの期限付き移籍を経験。昨季はJ2岡山で得点ランク2位タイとなった。武者修行を通じた成長が、今季復帰の新潟でようやく開花。昨年までJ1通算無得点とは思えない自信にあふれていた。【菊川光一】

 ◆川又堅碁(かわまた・けんご)1989年(平元)10月14日、愛媛県生まれ。小松高在学中の06、07年、J2愛媛の特別指定選手に。卒業後08年に新潟入団。新潟では過去4季過ごす。昨季は期限付き移籍先のJ2岡山で18得点しランク2位タイ。J1通算38試合5得点、J2通算40試合18得点。元U-17、18、19日本代表。183センチ、74キロ。

 ▼クラブ日本人初

 新潟FW川又が鳥栖戦で3得点。ハットトリックはJ1今季3度目、通算198度目。新潟では4度目だが、過去3度は05年のエジミウソン、09年のペドロ・ジュニオール、10年のマルシオ・リシャルデスといずれも外国人選手。日本人選手では04年のJ1昇格以来初めて。