<J1:名古屋1-2横浜>◇第11節◇11日◇豊田ス

 横浜がリーグ5戦ぶりの白星をつかんだ。2-1と逃げ切り濃厚の後半ロスタイムにPKを与え大ピンチに。判定に樋口靖洋監督(52)が猛抗議し同46分に退席処分を受けた。この間しばらく、PKキッカーである名古屋FW玉田はじらされ、受け手のGK榎本は「監督が時間をつくってくれた形になって良かった」と冷静になった。わずかな“空白”が試合を分けた。

 榎本は玉田のPKを読み切って阻止。ビッグセーブで、開幕6連勝を達成した4月13日川崎F戦(日産)以来の勝ち点3。会見で樋口監督は「チーム一丸となってつかんだ勝ち点3」と強調。殊勲の榎本は試合前にアドバイスをくれた松永GKコーチにも感謝し「チームに貢献できたのが何より」と言った。MF中村は「アウェーで勝ち点3を取れたのは大きい」。敗れた首位大宮との勝ち点差は3に。ロケットスタート後、小休止していた横浜が再出発した。