久々のチャンスにレフティーモンスターが燃えている。仙台は今日25日、アウェー清水戦に臨む。右足首を痛めている梁、左太もも裏肉離れの武藤がメンバー外となり、試合展開次第でMFヘベルチ(24)のスーパーサブ起用が有力。「監督には、清水が動いてきた時に生まれるスペースを使うように言われている。流れを変える役割を果たしたい」と力を込めた。

 新加入の今季、3月9日の鹿島戦で絶妙なスルーパスからウイルソンのゴールを演出する鮮烈デビューを飾った。しかし、4月13日の東京戦で立場は暗転。2点リードの場面で投入されるも、1点差になるとベンチに下げられた。わずか11分間。途中出場からの途中交代という屈辱を味わった。

 その後は課題である守備面の不安から出番なしとくすぶっていたが、24日の練習では太田とともにレギュラー組のセットプレーを蹴るなど出場の可能性が浮上。「モチベーションは高い。このチャンスをつかんで試合に絡んでいきたい」と鼻息は荒い。「仙台は向こう(日本平)で勝っていないと聞いた。勝って帰ってきたい」。終盤に変化をもたらす“ジョーカー”として、チームの鬼門アイスタで名誉挽回を期す。【亀山泰宏】