J2のG大阪は31日、ホッフェンハイムに期限付き移籍していたMF宇佐美貴史(21)の復帰を発表した。11年7月に今季の欧州チャンピオンズリーグを制したドイツ1部の名門Bミュンヘンに期限付き移籍。今季は同国ホッフェンハイムに移ったが、出場機会を得られずに戦力外になっていた。既に帰国しており、現在は静養中。18日から練習参加し、選手登録が完了すれば7月20日神戸戦(万博)から出場可能になる。

 G大阪は現在J2首位。1年でのJ1復帰を見据えた“補強”になる。J1で苦戦していた昨年同時期にも復帰要請を出し、当時は宇佐美が欧州残留を希望した。だが日本代表復帰、そして来年のW杯を見据えて、コンスタントに出番を得られる古巣に戻ることを決断した模様だ。

 G大阪は同じ攻撃的MFで、ユース出身の元日本代表MF家長昭博(26)が、契約満了となる6月末での退団が濃厚。保有権を持ち、現在は2部降格の危機にあるスペイン1部マジョルカへの復帰が基本線になっている。クラブ側にとっては、家長が抜ける穴を宇佐美で埋める方針のようだ。