磐田は今日22日、磐田市内で湘南との練習試合を行う。21日は相手の3バックを想定した戦術練習などに励んだ。関塚隆監督(52)の新体制となり、再びポジション争いが激化。左サイドバックはDF宮崎智彦(26)山本脩斗(28)が日替わりで主力組に入り、この日は、19日の藤枝MYFC戦で決勝ゴールをアシストした宮崎が主力組でプレーした。

 関塚監督の就任以来、「(相手が)来てるなら声をかける」「選手間の距離感」など、薄れていた基本を徹底的に見直した。宮崎は「最近、忘れかけているものもあって。特に守備面では左右のバランス、縦の関係は口酸っぱく言われている。きっちり頭の中にたたきこまれて染みついてきた」と手応えを口にした。

 大宮との練習試合では、アップの段階で大宮の選手の声が上回っていた。MF山田大記(24)も「(大宮の守備は)リスクマネジメントの声がすごく出てて。堅い守りは意識して作り上げられていると感じた」と振り返った。宮崎は「日々の練習から声を掛け合っていかないと試合で出せない。前以上に、今以上に、1歩1歩進んでいかないと。攻撃も積極的に参加して、まずは試合に出られるように頑張らないと」と気を引き締めた。

 練習試合は45分×4本で、関塚監督は「試合の中でどう、内容を突き詰めながら結果を求めていくか」とのテーマを掲げる。攻撃陣は、フィニッシュに向かうアイデアの引き出しも増え始め「取りかかろうとする部分が見えてきた」と頼もしそうに話した。【岩田千代巳】