<ナビスコ杯:仙台2-3川崎F>◇準々決勝◇6月30日◇ユアスタ
クラブ初となる4強への夢はあえなく散った。仙台がホームで川崎Fに敗れ、2戦合計3-5で準々決勝敗退が決まった。前半4分にFWウイルソン(28)のゴールで幸先よく先制したが、6分後に追いつかれてプランが崩壊。攻撃が一気に勢いを失い、守備でも警戒していたカウンターを止められず、今季ホーム最多3失点の屈辱にまみれた。6日のホーム湘南戦から再開するリーグ戦で出直しを図る。
前半10分の失点が全てだったのかもしれない。ウイルソンの鮮やかな先制弾がかすむ、痛恨のアウェーゴールだった。勢いを持って入り、先手を取るまでは狙い通りだったが「1-0になって準決勝にいける状況を整えたが、その時間を長く保てなかった。結果論だけど、2点目を取りにいってしまった」。手倉森誠監督(45)が試合運びを悔やんだように、追加点を狙って高く保っていた最終ラインをロングパス1本で破られた。早すぎる同点ゴール。立ち上がりとは別のチームのように、積極性を失った。前半41分にもカウンターから2点目。もろさを露呈した。
後半開始から蜂須賀に代えて松下を投入。ミスが目立った蜂須賀の交代はやむなしとはいえ、前半だけで左SBを代えたのは今季早くも3度目。固定できない苦しさを如実に表している。さらにこの日は、後半10分という早い時間帯で太田を下げた。かつての関口(現浦和)のように守備での貢献度を買っていた太田も、持ち味である縦への仕掛けが見られず。27分には佐々木を移籍後初めて右SBに入れた。攻撃的タクトで奇跡の逆転を目指したが、フィニッシュの精度を欠き、後半23分にウイルソンが2点目を奪うにとどまった。
川崎F戦は今季3戦で9失点。「持たされたゲームで負けている」という反省からカウンターには十分気をつけていたはずだが、結局課題は解消しきれていない。試合後には、ホームサポーターからブーイングが起きた。「今日の負けを薬にするかしないかは我々次第。リーグ戦ではい上がって、それを示す」(手倉森監督)。第1戦のGK林に対する“誤審”に続き、後味の悪いナビスコ杯となってしまったが、これを糧とするしかない。【亀山泰宏】



