柏のエースFW工藤壮人(23)が、東アジア杯での悔しさをJリーグにぶつける。横浜戦を翌日に控えた練習後、「点を決めて満足というのではなく、ゴールの質をもっと追求していかないといけない」と貪欲さを強調した。

 21日の中国戦で代表デビュー即ゴールの活躍。優勝を決めた韓国戦も先発した。2戦目の途中出場も含め、全試合に出場したのは工藤、山口、栗原の3人だけ。それでも、手放しには喜べない。「悔しさを持って帰ってきた」と言う。

 同じFWの柿谷は一躍、脚光を浴びる存在になった。「柿くんは苦しい状況でも点を取る。そういう時に自分は全然絡めていけなかった」。練習から一挙手一投足を報じられ、国を代表することがどれだけ注目されるか肌で感じた。良い意味で自分にプレッシャーをかけたつもりでも、自然と表情は険しくなった。

 「代表でもリラックスしてできるようになるには、柏でもっと経験して活躍しないといけない」。来月のウルグアイ戦に再び招集されるため、まずは同じ釜の飯を食った斎藤の目の前でゴールを決めたい。【千葉修宏】