東アジア杯で日本代表を初優勝に導いたC大阪FW柿谷曜一朗(23)が休息効果でリーグ戦へ気持ちを切り替えた。きょう31日のアウェー新潟戦へ向け、チームは30日午後、移動。この日は午後から遠征メンバーの練習を予定していたが、レビークルピ監督が暑さなどを考慮し、取りやめた。

 柿谷は「今日はよく休んで、試合でしっかり90分間走れるようにしたい」。リーグ戦前日にチーム練習が行われなかったのは柿谷自身、経験がない。C大阪としても異例だ。代表戦帰国後でコンディションが心配されるが「体調がどうであろうと関係ない」。心身ともリフレッシュしてJの舞台に挑む。

 東アジア杯では3得点を挙げ、得点王に輝いた。2週間ぶりのリーグ再開となる新潟戦はザックジャパンの新星としても注目される。「自分はC大阪の選手。代表選手として注目されるとか気にせずやっていければと思う」と気を引き締めた。舞台は違っても「代表戦と同じくらい高いモチベーションで臨んでいきます」と気合は十分だ。

 柿谷にとって新潟戦は特別だ。昨年9月1日、レビークルピ監督再就任後初の試合で1ゴールを決め、1-0で勝利を飾った。今季のリーグ開幕カードでも1得点を挙げ、1-0で勝利。「アウェーで厳しいけど、ゴールに絡めるようにしていきたい」。C大阪は首位広島とは勝ち点6差の5位。リーグ初制覇は狙える。柿谷がエースの期待を背負い、ピッチに立つ。【辻敦子】