日本の宝を守れ!

 C大阪が、エースFW柿谷曜一朗(23)に対する悪質ファウルを断固阻止する。20日は次節名古屋戦(24日、アウェー)に向け練習を再開。前節清水戦(17日)で、相手DFヨンアピンの故意にも映る悪質プレーで左膝を負傷した柿谷も元気な姿を見せた。だが怒りが収まらないレビークルピ監督は「ファウルはサッカーの一部だが、暴力は許されない。明らかに(故意に)踏んでいる。暴力行為だ。問題になる」とまくし立てた。

 日本代表の救世主として期待がかかる一方、これまで以上に徹底マークを受けるようになった。同じ清水戦では、18歳のFW南野も負傷して長期離脱を余儀なくされた。柿谷に関しては、今後さらに悪質な行為で得点機会を阻止される可能性もある。故障を未然に防ぐため、指揮官は「協会、Jリーグに訴えかける必要がある」とクラブを通じ意見書を提出する考えだ。

 この日、痛みをこらえてフルメニューをこなした柿谷は、あえて大人の対応だった。「(膝は)大丈夫っす。俺の(膝の)上で切り返しをされたけど、地面で切り返しをしてほしかっただけ」。現在はリーグ4位。もし柿谷離脱となれば…。初タイトルを狙うC大阪にとっても、ザックジャパンにとっても、深刻な問題になる。【益子浩一】