キング・カズが20年の東京五輪をモチベーションに、夢の50歳現役へ挑戦する。J2横浜FCのFW三浦知良(46)は8日早朝、テレビでその瞬間を見届けた。この日はチームのJFL金沢との天皇杯2回戦には同行せず、横浜市内で調整。練習後に「猪瀬知事も言ってましたけど、本当に日本が元気になりますよね」と招致成功を祝福した。7年後は53歳。オーバーエージ枠での出場は非現実的だが、真剣な表情で言った。

 カズ

 20年に五輪が行われるということは、僕の世代でもプレーに励みができるし、(選手じゃない)同じ世代の人たちも仕事に意欲が出ると思う。

 「いつまでできるか分からないけど、50歳までやれたら」と願望を明かしたこともある。東京五輪のピッチも目標の1つに置き、輝き続けることを誓った。

 何よりうれしいのは、五輪が子どもたちにもたらす力だ。「20年はもちろん、16年を目指す子もいるし、それを見て育つ子もいる。アスリートのつながりができていく」。東京で開催されることには「世界のアスリートの100%本気のプレーを、身近で見られることの影響は計り知れない」。日本サッカー界のパイオニアも7年後を目指し、走り続ける。【由本裕貴】