“消化試合”など存在しない。仙台は10月31日、仙台市内で全体練習を行った。3連休をはさんで再始動したこの日は、終始リラックスムード。ただ、DF角田誠(30)は残り4試合となったリーグ戦に向け「降格もない、上(ACL出場圏)も難しい、ではモチベーション的にはきつい。でも1つ勝って、1つ勝ってという気持ちでやっていくしかない」と一戦必勝の覚悟を説いた。

 3位広島とは勝ち点12差。巻き返しは極めて厳しい状況に追い込まれた。それでも「目の前の試合に勝つことに集中する。プロは勝たないと評価されないし、自分のパフォーマンスを上げるためにも勝たないと。それが結果としてチームのためになるし、天皇杯につながっていく」。チームとして、個人として「勝つこと」の意義を強調した。

 明日2日のナビスコ杯決勝では、次節10日の相手である浦和が柏と対戦。「もちろん見るつもり。暇やから」と笑いつつ「どういうサッカーをしてるのかなって、(10日の)参考程度にはさせてもらいます」と、単なる視聴者に徹するつもりはない。ベガルタの闘将は、最後まで熱く戦い抜く。【亀山泰宏】