C大阪来季監督の有力候補に挙がっていることが判明した元日本代表MFの名波浩氏(40)が、現場復帰へ強い意欲を燃やしていることが1日、分かった。名波氏は監督就任に備えて、現在務めているテレビ解説などの業務を年内限りで終了する方向で調整中だという。「名波セレッソ」の誕生は今後、急加速するものとみられる。

 C大阪岡野雅夫社長(60)はこの日、今季限りで退任するレビークルピ監督の後任に関して「何もお話しすることはありません」と語るにとどめた。しかし複数のJリーグ関係者によれば、来季監督を06年に在籍したOBの名波氏に一本化。既に水面下で接触しているという。近日中にも正式に就任要請を行い、金銭面や補強などの諸条件を煮詰めていく方向になる。

 C大阪は日本代表に定着したFW柿谷とMF山口の他にもFW杉本、南野ら実力ある若手がそろう。クラブ史上初のタイトル獲得を目標に掲げており、監督就任が初となる名波氏にとっては、これ以上ない好条件が整っている。C大阪以外にも複数クラブが来季監督候補に挙げているものの、交渉が順調に進めば年内にも正式決定する。