<J1:横浜0-2新潟>◇第33節◇11月30日◇日産ス

 日産スタジアムで行われた横浜-新潟戦の入場者数は、J1リーグ戦史上最多となる6万2632人。06年12月2日、首位と2位の最終節決戦となった浦和-G大阪(埼玉)の6万2241人を更新した。

 04年12月5日のチャンピオンシップ第1戦、横浜-浦和戦(横浜国=現日産ス)の6万4899人には及ばなかったものの、通常のリーグ戦で6万人以上を集めたのは、08年3月8日の横浜-浦和戦以来、5シーズンぶり5試合目。過去4試合はいずれも浦和絡みのカードで、その人気クラブ以外のカードでは初めて6万人を超えた。

 もっとも、記録更新の下地はあった一戦といえる。今季のホームゲームの入場者数で、平均2万5000人以上は浦和、横浜、新潟の3クラブだけ。そのうち2クラブが絡んだカードが終盤のこの時期に組み込まれていたのは大きかった。

 一方で、その他のクラブは集客に苦戦。今季のJ1リーグ戦の平均入場者数は前節までで1万6809人。昨年の1万7566人を下回っている。今季はすでに降格3クラブが決定。下位クラブ同士の「消化試合」も増えており、今季入場者数のクラブ間格差は、さらに広がるかもしれない。【石川秀和】