J2山形が、柏など国内J5クラブで活躍したブラジル人MFディエゴ(29)の獲得に動いていることが3日、分かった。ディエゴは05年にJ1神戸に加入したが出場機会なく帰国し、06年に石崎信弘監督率いるJ2柏へ移籍。豪快かつ正確な左足を武器に21ゴール11アシストを記録し、昇格の原動力となった。攻撃的MFとFWをこなし、J通算6シーズンで60得点と実績は十分だ。関係者によると、すでにクラブ側はブラジルにわたってディエゴのプレーを視察し、獲得オファーを出したとみられる。

 日本を知り尽くした大物助っ人の獲得が実現すれば、課題の決定力不足も一気に解決する。山形は今季リーグ2位のシュート583本を放ち、同3位の71得点をマークしたが決定率は9位の12・2%にとどまった。ディエゴはJ1通算100試合で26ゴール。J2では98試合で34ゴールと破壊力は実証済みで、石崎監督のもとでプレーした経験があるのも心強い。監督と同様に、ディエゴも06年に柏、07年に東京Vで2度のJ1切符をつかんでいる。2年連続でプレーオフ進出を逃した山形が、新監督に続く2人目の“昇格請負人”の獲得に全力を注ぐ。

 ◆ディエゴ

 1984年3月22日、ブラジル・サンパウロ生まれ。パルメイラスなどでプレー後、05年6月にJ1神戸に期限付き移籍も、リーグ戦には出場せずパルメイラスに復帰。06年にJ2柏へ期限付き移籍し、43試合21得点でJ1昇格に貢献。その後は東京V、京都、仙台でプレーした。J1通算100試合26得点、J2通算98試合34得点。利き足は左。184センチ、79キロ。