J2岐阜への移籍が決まったGK川口能活(38)が18日、浜松市内で行われた磐田のファン感謝デーでサポーターに別れのあいさつを行った。「ヨシカツコール」と大きな拍手を浴びた川口は「忘れることができない最高の思い出」と振り返った。

 イベント前に、岐阜への移籍が決まった川口がサポーターの前であいさつに立った。「ジュビロの9年間は、僕にとって忘れることができない思い出であり宝物です。ゴール裏から支えていただき、ジュビロの川口能活を育てていただきありがとうございました。皆さんはジュビロを一番応援していると思いますが、その次に、今季は岐阜の応援をしてください」。あいさつを終えた川口に、サポーターから「ヨシカツコール」がわき起こった。

 磐田との契約が満了となり、岐阜が「ベテランの力がほしい」と獲得した。契約期間は2年で「プレーするチャンスを与えてくれて感謝の気持ちでいっぱい。その思いを胸に刻んで、もう1度、ピッチで躍動して、まだまだできることを証明したい」と力強かった。

 施設面など、磐田に比べ恵まれた環境ではないが「逆に、施設が整っているクラブには負けないというハングリー精神も芽生えてくる。原点はそこ」と話す。昨年末に第2子となる長男が誕生した。「契約してくれるクラブがある限り、体力が続く限りやっていく」と話すベテランは、長男が物心つくまでチームの守護神としてゴールを守り続ける覚悟だ。【岩田千代巳】