カクさんの相方は俺だ。仙台MF富田晋伍(27)が、屈辱を糧にさらなる進化を誓った。宮崎キャンプ5日目の20日はランニングやストレッチなど約1時間の調整。1-4で敗れた前日19日のC大阪戦後、誰よりも悔しそうな表情を浮かべた守備的MFも疲労回復に努めた。

 中盤を支える男には痛恨の大敗だった。1本目は組織的な守備から素早く攻撃につなぐ理想に近い展開も無得点に終わり、2本目の中盤以降に全体の運動量が激減。選手間の距離が開いてボールがつながらなくなり、パスの供給源となっていた富田が標的となった。

 富田

 (1-1に)追いついてすぐに自分のところで(ボールを)かっさらわれて失点してしまった。自分たちがやりたいことを相手にやられたのが悔しい。

 チームの完成度は着実に上がっているが、Jクラブとの練習試合は3戦すべて複数失点。明日22日の開幕前最後の実戦(対J2札幌)が試金石となる。

 富田

 絶対に同じようなやられ方はしない。持ち味を出して、守備からいいリズムで試合を運びたい。

 武井の加入で定位置争いは激化したが、DF角田誠(30)との名コンビで堅守を支えてきた意地がある。開幕スタメンを譲らないためにも、生え抜き10年目は結果にこだわっていく。【鹿野雄太】