J2山形は宮崎キャンプ10日目の26日、3月2日の開幕湘南戦(BMWス)をにらんだ守備練習を行った。午後練習では3-4-2-1の湘南のシステムを想定したサブ組を相手に、1トップのFW万代宏樹(28)と2列目のMFディエゴ(29)が高い位置での連係を確認し合った。

 高い位置からプレスをかけてボールを奪い、反撃につなげる。開幕を目前に控えて4-2-3-1の布陣とチーム戦略にブレはない。石崎信弘監督(55)は「(練習試合で)3バックの相手がなかったからね。イメージも作らんとね」と、この日から湘南に絞った戦略を練っていくことを明かした。

 1トップとトップ下の関係になる万代とディエゴは、プレーの合間ごとに身ぶり手ぶりを交えて入念に連係をチェックした。石崎監督は「近過ぎず離れ過ぎず」と指示。“あうんの呼吸”を求められた万代は「(湘南は)前がかりで攻撃してくるチームなので、アグレッシブに自分たちから仕掛けていきたい。ディエゴは攻撃の中心にもなるので関係を深めたい」と精度向上を誓っていた。【佐々木雄高】