<J1:仙台0-0G大阪>◇第3節◇15日◇ユアスタ

 日本代表擁する強力攻撃陣相手に、鉄壁の守備を見せた。仙台はホームで引き分けたが、90分間で被シュートわずか1本。2試合連続で無得点に終わったが、アーノルド監督(50)が求めてきた堅守を存分に発揮して課題だった攻撃も活性化した。

 開幕2戦とは別のチームのような猛攻だった。0-2で敗れた前節鹿島戦からトップ下の梁と左MFの武藤の位置を入れ替えたのが的中。武藤が「(1トップの)ウイルソンの近くで裏に抜けたりゴールを狙う動きを心がけた」と前線でパスを受ける動きを繰り返し、次々とチャンスを演出した。前半19分には、開幕2試合でシュート0本だった梁がチーム最初のシュート。今季初の左MFの位置で前を向いてボールを受ける場面が確実に増えた。

 攻撃陣が躍動できたのは、守備の安定があってこそだった。前半からセンターバックの渡辺と石川直を中心にDFラインを統率。高い位置を保ち続け、縦パス1本で裏に抜けようとする相手を次々とオフサイドの網にかけた。最後まで決定機を作らせることなく、8度のオフサイドを奪って今季初完封。渡辺は「ラインを上げることによって中盤から取りに行けた」。石川直も「広大と話し合ってうまく守れたし、無失点は満足。監督からも『思い通りだ。毎試合続けてほしい』と言われた」と絶賛されるほど最高の出来だった。

 G大阪を圧倒しながら2試合連続の無得点に終わったが、試合後にはサポーターから大きな拍手が湧き起こった。シュートは今季最多の11本。指揮官は「選手たちは2試合勝てるようなプレーを見せてくれた」と大きな手応えを口にした。武藤も「今日のようにチャンスをつくり続ければ、いつか必ず入る」。エースのウイルソン、司令塔の梁とのトライアングルも確実に完成度を増している。あとはゴールネットを揺らすだけだ。【鹿野雄太】