悩める超大物助っ人を助けたい!

 C大阪は今日18日、ACL1次リーグ第3戦でブリラム(タイ)とホームで対戦する。新加入のウルグアイ代表FWディエゴ・フォルラン(34)は、ここまで公式戦5試合、272分間ゴールがない。前回W杯得点王&MVPのスパースターの来日初ゴールを導くためにも、仲間が一致団結を誓った。

 17日に大阪市内で行った公式練習で、日本代表FW柿谷と2トップを組んだフォルランは先発が濃厚。開幕から調子は悪くはなかったが、仲間のおとり役を演じるなど最後の決め手を欠いていた。連係も徐々に深まってきており、MF南野は「周りの選手も皆、フォルランには気を使っている。いつも(得点を)狙えるところにいるし、左に流れてくることが多いので、パス交換も多くなる。常に(フォルランを)狙う姿勢を持ち続けたい」と、後方からの援護を約束した。

 フォルランも「皆が気を使ってくれているのを感じる。しっかりチャンスで決められるようにしたい」と話す。C大阪はここまで1分け1敗でE組最下位。ホームで勝ちを逃せば、決勝トーナメント進出にも黄信号がともる。逆に助っ人がゴールを決めれば、ACLだけでなくJ1でもチーム全体に勢いが出る。

 昨年ACL8強のブリラムは、C大阪がホームで1-3で敗れた山東魯能(中国)には、敵地で1-1で引き分けた。15日の母国リーグ戦で主力組の約半数を温存して敗戦。昨年は負けなしでタイリーグを制した強豪だけに、敗戦直後の一戦へモチベーションは高い。C大阪が“助っ人救出作戦”を成功させ、アジアの頂点を目指す。【福岡吉央】

 ◆C大阪のACL

 2011年に初出場し、4勝2敗のG組2位で1次リーグ突破。決勝トーナメント1回戦でG大阪に勝ち、全北現代との準々決勝で敗退した。今回が3年ぶり2度目の出場。