J2磐田は2日、磐田市内でホームでの群馬戦(5日)に向け調整を行った。FW山崎亮平(25)が4試合連続先発出場し3得点と波に乗っている。第2節讃岐戦では、病み上がりのMF山田大記(25)の「代役」だったが、攻守でしっかり結果を残し、前節栃木戦ではシャムスカ監督(48)はシステムを変更し、山崎と山田を先発起用した。

 山崎は「今は先発で出られているけど、(阿部)吉朗さん、ゾノ(金園英学)も点を取っている中でベンチやベンチ外の時もある。常に危機感はあるし、出て満足するのでなく、これを1年間通して出られるようにしないと」と上を見据える。「自分のところにボールが来なくても、誰かがフリーになればチャンスが生まれる」と常にエリア内で動く意識を持ちチームの得点を陰で支え、守備での献身プレーも光っている。

 07年のプロ入り後、リーグ年間で4得点が最高だ。今季は既に3得点と、J2とはいえ自己記録更新も目前だ。栃木戦では相手GKの好セーブで得点を阻まれたが「もっと、点が取れる。出ている上でチームが勝つことが一番。どうやったらチームを勝たせられるか考えてやっていければ。苦しい状況で取れるようになれば、もっとチームの勝ち点が伸びてくる」と勝利とゴールに貪欲だ。サブのメンバーも「いい活躍をしていれば起用してもらえると、ザキ(山崎)がいい例を見せてくれた」と、チームにいい刺激を与えている。開幕戦は途中出場だった。レギュラーへとのし上がった山崎が、次節群馬戦でも結果を残す。【岩田千代巳】