J2磐田は10日、磐田市内で13日のアウェー北九州戦に向け調整を行った。5節栃木戦から左サイドバックを務めるDF藤田義明(31)は、大分時代のチームメートだったMF小手川宏基(24)との対戦を心待ちにしている。2人は大分で、シャムスカ監督(48)に抜てきされ飛躍を遂げており「シャムスカ・チルドレン対決」となる。

 藤田は「コテ(小手川)は高校2年でユースからキャンプに来て、練習試合でバンバン点を決めて、すぐにトップに呼ばれた。北九州でも背番号10で核の存在。スピードがあって走るので間合いを注意したい」と小手川封じに意欲を見せた。相手の戦術に「ゴール前をしっかり固めて一発を狙ってくるので、先制点が重要になる」と警戒した。

 この日の3対3の練習ではシュートを次々と決め、得点の予感も漂う。12年8月のC大阪戦以来ゴールはないが、栃木戦では惜しいシュートもあり「左からだと中に切れ込んでの右足で打てる。そこで決められるようにしたい」と意欲的だ。本業の守備でも2戦連続完封と結果を出しており「DFとしては無失点で終わりたい。1試合ずつ無失点を積み重ねたい」。攻守で後輩を圧倒し、勝ち点3を手にして戻る。【岩田千代巳】