<J2:北九州3-2磐田>◇第7節◇13日◇本城

 J2磐田は、下位の北九州に3点を取られ逆転負けを喫し、3位に転落した。開始41秒でMF山田大記(25)の今季初ゴールで先制し、3連勝を手にしたかに思えた。しかし、この日は中盤でのパスでミスが続き、逆にカウンターを食らう。相手のクロスやシュートへのプレスも甘く、前節まで2戦連続完封していたチームとは別ものだった。前半11分に同点にされ、後半21分には逆転を許す。同23分にポポの2戦連発弾で追いつくも、最後は相手MF風間宏希に決勝点を決められた。

 首位湘南が7連勝と独走する中、痛い今季2敗目だ。地元から駆けつけたサポーターも厳しいブーイングで叱咤(しった)した。MF松井大輔(32)は「自分たちでゲームを壊してしまった。1人1人が戦っていない。それが自分たちの弱さだと思うし、今、ジュビロが弱い現実だと思っている」と厳しかった。守備の人数がそろっていても、球際で相手に負ける場面が目立つ。ハードワークで相手が上回っていた

 J2は決して甘くないと再認識する敗戦でもあった。松井は「僕たちはJ1で戦って、日本代表の経験もあるメンバーもいて、戦う厳しさを分かってると思う。J2での試合を楽観視している部分があるので、また締めないと」と前を向いた。さらに「次につなげるための傷を負ったと思うので、早く回復させて次につなげないと」。開幕戦で札幌に敗れた後も締め直して連勝した。カウンターへのリスク管理など課題を修正し、次節で勝ち点3を積み重ねる。【岩田千代巳】