C大阪の日本代表候補DF山下達也(26)が、ACL2戦連発で1次リーグ突破へ王手をかける。今日16日のホーム浦項戦(韓国)に向け、15日は大阪市内の舞洲練習場で調整。山下は「僕が点を取ったらチームが楽になる。(前線に)上がったら、何が何でも点を取ってやろうと思っている」と宣言。守備の職人が、2得点を決めた敵地ブリラム戦(2日、タイ)に続く得点を猛烈に意識した。

 今月初旬の日本代表候補合宿に初招集され、滑り込みでW杯出場を虎視眈々(たんたん)と狙う。ちょんまげ&金髪がトレードマーク。もともと守備には定評があり、得点力も増せば、元日本代表DF闘莉王のような存在になれる。J1では2戦連続で2失点しており「守備の面で迷惑をかけている。スキを作らないようにしたい」と真剣だ。

 現在チームはE組3位。勝ち点3差で追う首位浦項に勝てば決勝トーナメント進出に王手がかかる一方、敗れれば敗退危機に立たされる。ポポビッチ監督は「結果を出さない限り突破はできない」。山下は「(自分が)球際を激しくいけば、みんなのスイッチが入ると思う」と捨て身の覚悟だ。チームをアジア16強へ前進させた先に、大逆転でのW杯が待っている。【益子浩一】