J3福島は16日、20日のアウェーYS横浜戦に向け福島・十六沼公園で約2時間半の練習を行った。5対5やミニゲームの間にもダッシュを入れるなど、イレブンは激しい練習で汗を流した。

 最下位に沈むチームを、MF石堂和人主将(32)が立て直す。13日のU-22選抜戦では後半から出場。0-1で敗れたが「奪って崩してからのシュートは多かったし、質は上がっているのを感じた」と手応えはつかんだ。それでも「勝ちということにみんなでこだわっていかないといけない」と、未勝利の要因に気持ちの問題をあげた。

 試合翌日の14日には、J2水戸との練習試合にも出場。「気持ちを強く戦おう」とイレブンを鼓舞し続け、格上相手に3-1で勝利した。これまで2戦に先発出場しているが「主将なのにフル出場してないこともいけない」と責任も感じている。この日もミニゲームでシュートを決めるなど、積極的に声を出して雰囲気作りに努めた。

 石堂はYS横浜戦に向け「U-22戦でできたことと、水戸戦の時のような泥臭いプレーが融合するようになんとかしたい」と意気込む。栗原監督も「強い気持ちと冷静さを90分保ち続けることができれば」。主将がチームをひとつにして、白星をつかむ。【成田光季】