J2磐田は17日、磐田市内で20日の横浜FC戦に向け調整を行った。現在、4試合連続で得点に絡んでいるMF山田大記(25)は、次節で勝利につながるプレーを誓っている。

 開幕戦後に体調不良で離脱も、復帰した4節福岡戦から攻撃力を存分に発揮。福岡戦はチームの3点目をアシストし、5節栃木戦では先制のPKを獲得。6節群馬戦でも追加点をアシストし、前節北九州戦は敗れたが、開始1分で今季初ゴールを決めた。開幕前に口にした「毎試合、得点に絡むプレーを」との言葉を実行に移している。だが、本人は「(前節は)開始1分で得点して、後の89分は何もしていないのと一緒だから。やはり、勝ち点3につながる得点に絡まないと」と貪欲だ。

 栃木戦から布陣が4-1-4-1に変わった。山田は2列目中央だが、相手ボールの際はボランチの役割も担う。守備への意識も濃くなり、前節の映像はDF伊野波雅彦(28)と見直した。「失点する前の段階で何度も止められるところがあった」と振り返り「守備の役割も大きいから、勉強になる。真ん中をやって、次にサイドをやったら、真ん中の気持ちも分かると思う」と前向きだ。

 横浜FCは堅守で、被シュート数は53本と、山形、磐田に続いて少ない。前節のように、攻撃途中のパスミスからカウンターを浴びて失点すれば、難しい試合になる。攻守のポイントに「ゴールに向かうところでボールを失わないことが大事。極論だけど、全部シュートで終えられれば」と見据える。山田が攻守でチームの白星を呼び寄せる。【岩田千代巳】