札幌ドーム+群馬戦=石井1号-。

 J2札幌のMF石井謙伍(28)が17日、次節20日群馬戦での「復帰1号」を目標に掲げた。05年にプロ1号を挙げたのが札幌ドームでの草津(群馬)戦。今季は6戦無得点と結果が出せていないが、9年前の思い出の場所、相手から1発たたき込み、スイッチを入れる。

 初心に立ち返ってゴールへ突進する。ルーキーイヤーの05年12月3日、出場17試合目でようやく得点を決めた相手が草津だった。場所は今回と同じ札幌ドーム。「あのときもなかなか決められない歯がゆさがあった。今の状況に似ている。まず1点決めて吹っ切れたい」と気を引き締めた。

 道内不敗神話を継続する。道内で得点した試合は札幌在籍時が12戦8勝4分け無敗、逆に愛媛時代は2試合1分け1敗となっている。道産子らしく「道内+石井弾=札幌不敗」の方程式が14試合続いており「僕は北海道で育ったからこそ、移籍初得点も地元で決めたい」と誓った。

 エース内村が右太もも裏肉離れで長期離脱。現在7試合7得点と、決定力不足が課題になっており「積極的に前に顔を出して、持ち味を発揮したい」と意気込んだ。【永野高輔】

 ◆石井の道内得点と勝敗

 05~09年の札幌時代は13得点で、得点した12試合は8勝4分け。10~13年愛媛時代の道内札幌戦は、10年6月13日(函館千代台、2△2)と11年7月9日(札幌厚別、1●3)で各1得点。石井が道内で得点した場合、札幌が負けた試合はなく、通算14戦9勝5分けになる。